「1990年の少年」駄文の実験場

妄想の日々を文書化しブログに流し込む事にしました。例えるなら脳内のトイレです。

タマの声優の給与は正しく支給されているのか

こんにちは。

私は脳内で様々なアニメキャラクターと会話する事ができる。

今日はそこから得た内容を元にしたレポートをお送りする事とする。


■アニメのキャラクターは現代日本で窮屈な思いをしている

私は、毎晩寝る前に目を閉じながら頭の中でアニメキャラクター達とその日一日の出来事やニュースに関する反省会をしている。

ドラえもんと一緒に、IT社会と日本の未来を語り、アンパンマンと一緒に、人生100年時代の理想の生き方を語り合う。

そしてサザエさんからは、いい加減にフローリングのリビングダイニングで生活したいとの愚痴を良く聞くものである。

なぜ20XX年代の今、障子や畳、ふすまのある居間で、ちゃぶ台囲んで家族で談笑しなければならないのか。なぜ、畳の上で家族そろって正座して座り、一緒に晩御飯を食べ、食後に緑茶をすすらなければならないのか。

これは若干24歳のうら若き女性の切なる悩みである。

エアコンや床暖房、空気清浄器が完備されたマンションのリビングで、最新の4Kテレビを流しながら、リビングダイニングテーブルソファに座り、スタバのキャラメルマキアートを飲み、両手それぞれに1台ずつスマホを持ち、右手の一台はAmazonPrimeで赤ワインを注文、左手の一台はツムツムでミニーマウスのスキルを連発する。

これが、サザエさんが思う日本の今っぽい生活様式である。サザエさんの時代と比較すると、日本の家はここまで変わってしまったという事である。

また、変わったのは家だけではなく、普通の女子の姿もこの何十年かで大きな変質を遂げた。

まだ24歳ながらタラオという子供の面倒をみつつ、毎日のように姑(しゅうとめ)であるフネと共に家族のために食材を買い出し、台所に立ち、料理を作るその姿は、もはや絶滅危惧種に指定される「古き良き昭和の日本の主婦像」であるという事を理解しておくべきである。

これが20XX年の現代の日本の普通の24歳女子なら、4年生大学卒業後にとりあえず就職した会社の2年目で、自分が何の仕事をしているかも分からないまま、とりあえず毎日会社に通いつつ、週末には伊豆半島あたりへ赴いて「ここが私のパワースポット☆」とか言いつつ、どや顔でインスタへ海の写真をアップするようなのが平均的な201X年の女子の姿ではないだろうか。

日本社会はここまで変質してしまったという事である。

サザエさんの生きる世界と、我々の生きる現代日本の社会とは、大きな乖離(かいり)があるのである。


■タマの声優の給与問題について

また、サザエさんからは別の問題提起もなされている。

タマの声優の給与はフジテレビから正しく支給されているのか。という問題である。

思えば、タマの声優は、長く「?」さんが担当しているという事であるが。これは誰が声優をやっているの分からないという事である。もしそうであれば、その支払われるべき給与はどこへ行ったのであろうかという疑問が生まれてくる。

もしかしたら、タマの声優の為の支払予定だった賃金は、株式会社フジテレビジョンからの支払先が不明として内部留保されているのではないか。これはマネーロンダリングに手を染めていますと公言しているようなものである。

そもそも発注元と受注先で業務委託契約が取り交わされているはずであるのに、”誰が仕事をしたのか分からない”という事に関しては、受注先の企業に聞いたり、問いただして行けばおのずとわかる事である。

フジテレビはその作業すら怠り、何年にもわたり、タマの声優業務を誰がやったのか事実確認しないまま今に至るのである。

これは東京電力福島第一原発の除染作業のために外部発注した先で、さらなる下請けが最大7~8次受けまで存在しているような問題と類似している。

その末端の作業員は外国人留学生であったという事で社会問題となったが、受注先の会社が勝手にやったことだということで、責任放棄する元請け会社と立場が似ている。

日本で技術を学ぼうと、はるばる遠い国のベトナムから期待に胸を膨らませやって来た若者が、命の危険のある作業現場で、まるで奴隷であるかのように使いつぶされる。そして大人たちはこういうのである「良い経験になっただろう」と。

こんなつまらない国で私たちは生まれ、生活しているのか。まったく人の生活や命をなんだと思っているのか。

そして、タマの声優に支払われるはずだった給与は、フジテレビ職員の懐に入り、それが夜な夜な六本木のクラブのおねーちゃんが出す水割りのウイスキーの代金として消えて行ったのであろう。

タマが「にゃ~ん」と鳴く度に、ギロッポンではクラブのホステスのおねーちゃんが「おねがいしまぁ~す!(酒のおかわり!)」と声を発していたわけである。

そしてこれが何十年も繰り返し続けられていたであろう事は想像に難くない。

もう我々はテレビの前でタマの声優が「?」である事を見てほのぼのとしている訳にはいかない。

昨今の働き方改革と合わせて、企業はコンプライアンスを意識しなければならない。未払い給与があるなんてもってのほかである。

タマの毛色はシロであるが、ブラックな働き方をされるのは毛頭御免である。


■タラオを呼び捨てにしてはいけない理由

さて、最後になるがタラオは今、一体何歳なのかという事を少し触れておきたい。

アニメ版サザエさんを長らく視聴していた我々としては、このタラちゃんというお子さんに関する印象として、とても可愛らしく(子憎たらしく)、とても知的で(アホで)、とてもお上品な(何でも話に噛みついてくるめんどくさい)お子様として、見ていてほっこりするものである。

このタラオであるが、原作ベースでは1947年生まれであるという事である。1945年が第二次世界大戦終戦の年であるから、その2年後にタラオが生まれたという事である。

つまり、タラちゃんは団塊の世代であるという事がこれで分かる。タラオは、1990年時点では43歳、2010年時点では63歳になられていたという事である。

なんという事か、うちの親よりも高齢ではないか。もうタラオと呼び捨てには出来ない。ここからはフグタさんとお呼びして、かつ丁寧な敬語でお話しなければならないだろう。

さて、このフグタさんですが、そろそろ70代を迎えられます。日本人の平均寿命が80~90歳近くだと思われますので、2030年代には天寿を全うされる時期に来るという事がわかります。

フグタさん、アニメではあんなに無垢な(計算高い)笑顔をお見せされていましたが、実は相当なご高齢でしたのですね。今まで見くびっていて申し訳ありませんでした。

拝啓、フグタさん。あなたが生きた時代はどのようなものだったのでしょうか。

1964年の東京五輪の時は17歳でしたね。そして1974年のオイルショックの時は26歳。また同じ1974年にドル円が固定相場制から変動相場制に移行していますね。

フグタさんは、いつ頃から家にテレビがありましたでしょうか。初めてテレビを見た時はとても感動した事でしょうね。今現在、毎週のように子供時代がアニメ放映されるお気持ちはどのようなものですか。

フグタさんがご高齢でいらっしゃるという事であれば、フグタさんはもう波平ポジションに昇格なされてもよろしいのではないでしょうか。

そうなったら、もう波平さんや、サザエさん、マスオさんはもうあの世にいらっしゃるという事になりますね・・・。

そういえば、アニメ版サザエさんが、高度成長時代に合わせて原作から若干の設定が変わっている様子でした。

例えば、家電三種の神器(テレビ・洗濯機・冷蔵庫)が当たり前にある事。ノリスケとタイコの家庭が核家族であるなど。いわゆる昭和的なノリがちりばめられたアニメとして、とても親近感をもつ内容でした。これらは原作には無い要素なのではなかったでしょうか。

もうそろそろ平成が終わりを迎えようとしています。

サザエさんの昭和のノリは一体いつまで続くのでしょうか。

そしていつまでこの昭和ノリが支持されるのでしょうか。それはまだ誰にも分かりません。

ただ、今後このレベルの国民的アニメが出てくるでしょうか?

そう言われると難しいかもしれません。

1960~70年代のサザエさん
1980年代のちびまる子ちゃん
1990年代のクレヨンしんちゃん

さて、2000年代の次に続く国民的アニメを誰か作ってくれないかなぁ。